プラセンタは胎盤のラテン語表記 placentaで、平らなケーキという意味ですが、化粧品や健康食品でプラセンタの意味するところは、胎盤から成長因子や他の栄養素を抽出したものです。
胎盤には、生命の源となるアミノ酸やタンパク質・脂質・糖質の三大栄養素はもちろん、生理活性成分であるビタミン・ミネラル・核酸・酵素など胎児の生育に欠かせない栄養素が含まれています。
人間の世界でも、プラセンタに含まれる豊富な成分が傷や炎症の自然治癒力を促進することは古くから知られており、古代ギリシャの医師・ヒポクラテスが治療に用いたという説もあります。
日本では、1950年代から医療機関にて肝硬変・更年期障害・乳汁分泌不全などの治療にプラセンタ薬が使用されるようになりました。最近ではエイジングケアブームもあり、プラセンタの美容効果が特に注目を集めています。
実用レベルでは戦後以降の近現代からになり、よく言われるクレオパトラやマリーアントワーネットがプラセンタを使用したという歴史的事実はなく、商業伝説に過ぎません。
しかしながら故ダイアナ妃、マドンナらをはじめとする女優や歌手、タレントなどの著名人が美貌を維持するのに必ずといっていいほど使用されていることで知られています。
プラセンタに含まれる成分は、肌をきれいにしたり、体の調子を整えたり、活き活きとした生活へと導くものがたくさん含まれているので、より多くのプラセンタを含む化粧品や健康食品が良いとされるのはそのためです。
プラセンタの成分
プラセンタの成分として以下のようなものが豊富に含まれることが分かっています。
- アミノ酸
- 表皮細胞増殖因子EGF
- 線維芽細胞増殖因子FGF
- 核酸
- 活性ペプチド
- 糖質
- ムコ多糖類
- ビタミン、ミネラル
- たんぱく質
- 脂質・脂肪酸